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Google広告の基礎を徹底解説!特長や種類、出稿方法までご紹介

東京都中小企業振興公社コラム編集部

2022.03.21

インターネットやIT技術の発達により、消費者の購買行動は大きく変容しました。もはや比較・検討だけではなく、購買までもがオンライン上で完結します。

そしてそれはBtoBにおいても同様です。集客の主戦場はインターネットとなり、企業はオンラインで顧客にアプローチする方法を真剣に考える必要があります。

そんなときに効果的な手段のひとつが、Google広告です。ホームページを制作しても、顧客に見つけてもらうには時間がかかります。その点、Google広告なら出稿したその日から顧客に露出できるのです。

しかし、「Google広告に興味はあるけれども、なにから始めればいいのかわからない」「基礎知識もなく始めるのは不安」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで本稿では、Google広告の特長や種類から出稿方法まで、基礎を徹底的に解説します。Google広告の出稿を検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

Google広告とは?

Google広告とは、Googleが提供している広告配信サービスです。ビジネスの宣伝や認知の向上、自社サイトへの流入促進などに効果があります。Google広告では、以下のような場所に広告を出稿できます。

  1. Googleの検索結果
    ユーザーがGoogleで検索した結果画面の上部や下部に表示されます。Google Playやショッピングタブ、Googleマップなどの場合、検索結果の上下だけではなく横に表示されることもあります。
  2. Google検索パートナーのWebサイト
    Googleと提携し、検索結果に広告や商品リスティングを掲載している『goo』や『livedoor』といった検索ネットワークのサイトにも表示されます。
  3. Googleディスプレイネットワーク(GDN)上のさまざまなWebサイト
    ユーザーがGoogleで検索した結果画面の上部や下部に表示されます。Google Playやショッピングタブ、Googleマップなどの場合、検索結果の上下だけではなく横に表示されることもあります。

このように、インターネット上の多種多様な場所に出稿し、多くの顧客にアプローチできるのが、Google広告の魅力です。

Google広告の3つの特長

Google広告には、以下の3つの特長があります。

  1. 低予算で出稿できる
  2. 細かなターゲティングができる
  3. 広告効果を可視化できる

順に解説します。

1. 低予算で出稿できる

Google広告は、低予算で出稿できることが特長です。

Google広告には、以下の2種類の課金方法があります。

  • クリック型課金:ユーザーにクリックされることで料金が発生
  • インプレッション型課金:ブラウザなどに広告が表示された回数に応じて料金が発生

どちらの課金方法を選んでも、1日あたりの予算上限を決めておけば、それ以上課金されることはありません。特にクリック型課金は、クリックされなければ費用が発生せず、無駄な広告費がかからない仕組みです。

また、最低金額の規定もないため、例えば月1万円といった予算でも運用できます。中小企業が「まずは広告を運用してみたい」と考えたときに、低予算で運用できるGoogle広告は最適です。

2. 細かなターゲティングができる

広告を配信するユーザーの住む地域や年齢、性別といった属性に合わせ、細かなターゲティングができるのもGoogle広告の特長です。

マーケティングを成功させるには、ターゲティングが欠かせません。例えばBtoB向けの機械部品を広告したい場合には、似たような商品を購入したり、サイトを検索したりしたユーザーにターゲティングすれば、成果を得やすくなります。

ターゲティングすることで、狙った相手にピンポイントで広告を配信できるようになるため、無駄な広告費の発生を防げるのもメリットです。

3. 広告効果を可視化できる

Google広告は、ユーザーが広告をクリックしたか、その後、商品の購入や資料のダウンロードなど目標とする行動を取ったかなどのデータを把握できます。ユーザーの反応が悪い場合は、配信を停止したり、内容を修正したりといったことも簡単です。

広告効果を可視化することで、どの広告が頻繁にクリックされ、成果を出しているのかがわかります。どこに投資するべきかを迅速に判断し、収益率を高めていけるのです。

Google広告の主な種類

Google広告には、主に以下の3種類があり、それぞれ特長が異なります。

  • 検索広告(リスティング広告・検索連動型広告)
  • ディスプレイ広告
  • 動画広告

どのような広告なのか、順にご紹介します。

検索広告(リスティング広告)

検索広告は、Googleの検索結果画面の上部や下部に表示される広告で「リスティング広告」や「検索連動型広告」とも呼ばれます。ユーザーが検索したキーワードは、ニーズや意図を表していると考えられるため、顕在層(※)へのアプローチに適した広告です。確度の高い見込み客にリーチできるので、中小企業がコストを抑えて効率的に営業するのに向いています。

  • 顕在層:自社の商品やサービスにすでに興味・関心を持っている、または購入を決断するための情報収集をしている層

日本における検索エンジンのシェアは、2021年12月時点でGoogleが77.05%で単独トップ。2位のYahoo!(17.6%)を60ポイント近く引き離しています。検索エンジンからの流入を期待するなら、Googleの検索広告を活用するのが効果的です。

【出典】Statcounter「Search Engine Market Share JapanJan – Dec 2021」

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、ユーザーが閲覧する300万以上ものWebサイトやモバイルアプリなどの広告枠に表示される広告です。静止画像だけでなく、ユーザーの目を引きやすいアニメーションを利用するものなど、さまざまなフォーマットの広告を配信できます。

ディスプレイ広告では、ユーザーが閲覧しているサイトと関連性が高い広告や、ユーザーの属性や興味・関心を考慮した広告の配信が可能です。そのため、主に潜在層(※)へのアプローチに適しています。

  • 潜在層:自分自身のニーズに気づいておらず、自社の商品やサービスをまだ知らない、あるいは関心がない層

BtoBにおいては、自社のサービスに近いものに関心を持っている顧客に露出を増やし、自社や自社プロダクトの認知を向上させるのに向いています。

動画広告

動画広告は、主にYouTubeで動画を検索・視聴するときに表示される広告です。

ニールセンデジタル株式会社が発表した2021年7月のデジタルコンテンツ視聴率「Monthly Totalレポート」によると、YouTubeの視聴者数は6,940万人。1人あたりの月の平均利用回数は717回、平均利用時間は43時間を超えています。

動画広告は、検索広告やディスプレイ広告と比較すると、制作のハードルが高くなります。しかし、動画市場が拡大し続けていることを考えると、出稿を検討すべき配信先といえるでしょう。

動画はテキストや静止画よりも多くの情報を伝えられるため、高い訴求効果が期待できます。また、目的に応じて潜在層・顕在層のどちらへのアプローチにも活用できるのもメリットです。

【出典】Nielsen「ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる トータルデジタル視聴者数上位10サービスを発表」

Google広告を配信するまでのステップ

ここからは、Google広告を配信するまでの具体的なステップを「事前準備」と「配信設定」の2段階に分けて解説します。

【事前準備】広告出稿の目的とターゲットを明確化する

STEP①広告出稿の目的を決める

まずはビジネスの現状を把握し、課題を抽出しましょう。その上で、広告を出稿する目的を検討します。広告を出稿する目的は、主に以下の3つが考えられます。

  1. 潜在層への認知拡大
    自社の商品やサービスをまだ知らない、あるいは関心がない潜在層への認知の拡大を目指します。
  2. 顕在層の誘導
    すでに興味・関心を持っている、または購入を決断するための情報収集をしている顕在層に、自社プロダクトの優位性や詳細をアピールします。
  3. コンバージョンの促進
    購入の意思がある顧客にアプローチし、コンバージョン(購入・予約・問い合わせなど広告のゴール)につなげます。

自社のマーケティング活動で、顧客の購買行動のどこがボトルネックになっているのかを考え、広告出稿の目的を決めましょう。

STEP②広告のターゲットを検討する

STEP①で検討した内容をもとに、広告を配信するターゲットを検討します。Google広告では、以下のような内容でターゲットを具体的に絞り込めます。

  • 地域や年齢、性別などの属性
  • 興味関心のある内容や価値観

ターゲットを絞り込むほど、狙った層にアプローチできるようになります。しかし、BtoBはそもそもの母数が少ないことが特長です。配信先を絞り込み過ぎると広告の配信数が減り、望んだ効果が得られなくなる可能性がある点には注意が必要です。

【配信設定】Google広告の管理画面で広告を設定する

目標とターゲットを設定したら、以下のステップのようにGoogle広告の管理画面で広告を設定していきます。

STEP①Google広告のアカウントを開設する

Google広告のアカウント開設は、以下の手順で進めます。

  1. Google広告にアクセスして「今すぐ開始」と書かれた青いボタンをクリックし、Googleアカウントでログインします。
    そのままガイドに従って進むと、AIが自動で広告を作成・運用する「スマートアシストキャンペーン」と呼ばれる簡易版のアカウントが作られます。
    しかし、このアカウントは、後述するキーワードプランナーが使えない、細かな調整ができないなどのデメリットがあります。そのため「エキスパートモード」でアカウントを作成するのがおすすめです(スマートモードでアカウント作成後にエキスパートモードへ切り替えることも可能)。
  2. エキスパートモードでアカウントを作成するには、画面右下にある「エキスパートモードに切り替える」と書かれたテキストをクリックします。
  3. 画面左下にある「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックします。
  4. 請求先住所の国・タイムゾーン・通貨などを選んで「送信」をクリックします。
  5. アカウントの作成完了画面が表示されます。「アカウントを確認」をクリックし、広告作成に進みましょう。

STEP②広告の目標を選択する

「新しいキャンペーンの作成」をクリックすると、広告の作成を開始できます。

表示される「販売促進」「見込み客の獲得」などの目標から、自社に適したものを選択します。目標にあった広告タイプ(検索広告・ディスプレイ広告・動画広告など)が表示されるので、配信したい広告の種類を選びましょう。

STEP③配信条件を設定する

以下のキャンペーンの詳細を順番に設定します。

  • 開始日と終了日
  • 配信地域
  • 言語
  • 1日あたりの予算
  • 入札単価

内容が不明なときは、各項目のそばにある「?」マークをクリックすると、解説が表示されます。

STEP④広告を作成・配信する

STEP②で選んだ広告タイプ(検索広告・ディスプレイ広告・動画広告)に合わせ、広告を作成していきます。ここでは、Google広告の基本となる検索広告の作成方法をご紹介します。

  1. 広告グループ名と、複数のキーワードを入力する
  2. リンク先URLと広告見出しを入力する
  3. 説明文を入力する
  4. 「保存」を押すと審査に進み、審査に通ると出稿が開始される

作成中は右側に広告のプレビューが表示されるので、どのような仕上がりになるかを確認しながら作成しましょう。

STEP⑤効果測定し改善を進める

広告の配信が開始されると、レポートを確認できるようになります。広告の表示回数やクリック回数などを確認できるので、毎日チェックしましょう。

広告の表示回数やクリック回数が少ない場合は、クリック単価やターゲットの絞り込みが適切ではない可能性があります。広告は出稿して終わりではなく、PDCAを回転させ、修正と改善を重ねて最適化することが大切です。

Google広告の運用に便利な3つのツール

Google広告を効率よく運用するには、ツールを活用するのがおすすめです。ここではGoogle広告運用に便利な以下の3つのツールをご紹介します。

  • Google広告エディタ
  • Googleアナリティクス
  • キーワードプランナー

どのようなツールなのか、順に解説します。

Google広告エディタ

Google広告エディタは、Google広告を管理するために無料で利用できるアプリケーションです。特に、複数のキャンペーンで大量の広告を出稿している企業に役立ちます。複数の広告キャンペーンについて、以下のような作業をオフラインで行えるようになります。

  • 一括編集ツールで複数の広告に同時に変更を加える
  • キャンペーンのパフォーマンスデータをオフラインで表示する
  • 複数のアカウントの管理や編集、表示を同時に行う

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供しているWebページのアクセス解析サービスです。サイトを訪問したユーザーの行動データを集積・分析するのに役立ちます。

GoogleアナリティクスとGoogle広告を連携すると、広告から流入したユーザーが、商品の購入や資料ダウンロードなど、あらかじめ設定した目標を達成するまでにサイト内でどのような行動を取ったかを把握・分析できるようになります。

「広告からの流入はあるのに目標が達成しない」というときに、導線に問題があるのか、入力フォームに問題があるのかなどを把握することで、効率よくサイト改善を進められます。

キーワードプランナー

キーワードプランナーはGoogleが提供している無料ツールで、検索広告を出稿するときに設定するキーワードの選定に役立ちます。

検索広告からサイトへの流入を図るには、キーワード選びが重要です。キーワードの月間検索数が多ければ流入も多く見込めますが、その分、広告単価は高額になる傾向があります。検討しているキーワードの検索数やクリック単価を知りたいときは、このツールが有用になります。

キーワードプランナーを使用するには、Google広告のアカウントをエキスパートモードで運用している必要があります。検索広告の運用に欠かせないツールなので、アカウントはエキスパートモードで開設しましょう(スマートモードでアカウントを作成後にエキスパートモードへ切り替えることも可能)。

基礎を押さえてGoogle広告で成功しよう

インターネット上で広告を配信し顧客にアプローチするなら、検索エンジンシェアの高いGoogle広告を活用するのが効果的です。

Google広告は低予算から出稿でき、狙ったターゲットに効率よくアプローチできるので、コストを抑えて効率よくマーケティングしたい中小企業に向いています。また広告効果がデータで可視化されるので、改善を進めやすいのもメリットです。

ただし、Google広告で成果を出すには、ターゲットに合った広告の種類や目標の考え方など、確かな知識が必要です。本稿でご紹介した基礎知識を参考に、Google広告の出稿にぜひチャレンジしてみてください。

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