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<経営者向け>デジタルマーケティングと人材育成(第3回:どんな仕事を担うか)

荒井幸之助(あらい・こうのすけ)

2021.03.31

 私のコラムでは、デジタルマーケティングと人材育成というテーマについて、全4回でお伝えしています。3回目となる今回は、中小企業でデジタルマーケティングに関わる人材が主に「どんな仕事を担うか」についてお伝えします。キーワードは「データの活用」です。

 デジタルマーケティングの仕事、と聞いてどんな仕事を想像するでしょうか。SNSやネットショップなど、様々なデジタルツールを活用することを思い浮かべるかもしれません。また、動画サイトへの投稿やブログの配信など、デジタルメディアを通じて、自社や事業、商品のことを宣伝すること、と思うかもしれません。

 デジタルマーケティングの仕事として広い意味では、こうしたデジタルツールを使った様々な活動を通じて、売上などの何らかの会社や事業の目標を達成すること、つまり、これまで同様にマーケティングのPDCAを回す運用全般の仕事が、デジタルマーケティングに関わる人材が担う仕事です。

 さらにその中で、デジタルマーケティング独自の各種ツールを支えるテクノロジーやデジタル技術を背景として、このマーケティングのPDCAを回す運用全般において重要な仕事があります。それが「データの活用」です。

 デジタルマーケティングでは、様々なデータを以前よりも比較的簡単に収集し、蓄積、分析することができます。例えば、ネットショップでのお客様の購買データやサイトの閲覧履歴、検索した際の位置情報、メルマガの開封履歴などです。こうした御社独自のデータを社内に蓄積し、分析することで、よりお客様に合わせたアプローチやコミュニケーション方法を取ることができます。例えば「自社サイトのどのページから入って、どんな経路をたどって購入に至ったのか」を調べたり、「集客が落ち込んでいる原因をネットメディアごとに調べて、それぞれにどんな対策を取るか」を考えることができます。

 デジタルマーケティングでは、こうしたデータに基づいてマーケティングのPDCAを回すことで、目標達成の成功率を高めることができるかもしれません。また、これまで経験や勘で成り立っていた御社の成功パターンをデータが裏付けてくれるかもしれませんし、これまで見えなかった新しい事業の方向性が見えてくるかもしれません。

 このように、デジタルマーケティングに携わる人材が担う仕事は、マーケティング全般の運用を行うと共に、各種デジタルツールから得られるデータを分析して、マーケティング活動に生かす、ということになります。これらの仕事の幅と奥行きは、経営計画や事業計画の内容を基礎として、会社の必要性に合わせて決めていくことになります。

 私のコラムの最後となる次回の4回目は、デジタルマーケティングに携わる人材をどう育成するか、についてお伝えします。

コラムニストプロフィール

荒井幸之助(あらい・こうのすけ)

東日本旅客鉄道株式会社に入社後、事業創造本部にて駅ビル開発プロジェクトなどに従事。独立行政法人都市再生機構では、東京の駅前再開発などに携わる。株式会社ハッピーコンビを設立後は、経営者の右腕育成を中心に、中小企業の支援にあたっている。

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