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<リーダー向け>デジタルマーケティングと人材育成(第1回:なぜ人材育成が必要なのか)

荒井幸之助(あらい・こうのすけ)

2021.03.31

 「コロナ禍で物販の店舗の売上げは激減してしまいました。でも、昨年立ち上げたネットショップの売上げが順調に増加しているので、例年並の売上げを維持できそうです。」という高級食材小売店の経営者。「ドッグトレーニングの会社を立ち上げて4年目です。開業以来、集客はSNSだけですが、今月もおかげさまで予約でいっぱいです!」と元気に話す経営者。こうした経営者の皆さんが活用しているのが、WebサイトやSNSなどのデジタルツールです。デジタルマーケティングがこうしたデジタルツール、デジタル技術、デジタルメディアを活用したマーケティングと定義するなら、デジタルマーケティングが中小企業の経営者の大きな武器になる場面は、今後も増えていくのだと思います。

 その反面、経営支援のご相談をいただく会社の中には、既に何らかのデジタルツールを導入しているけれど、うまく活用できていない、成果が出ていないケースも増えているように見受けられます。その理由はいろいろあると思いますが、主なものとして、①そもそもマーケティングができていない、理解されていない。②会社の経営目標が不明確なため、デジタルツールを活用する目的が曖昧になっている。③デジタルツールを活用できる人材がいない。というようなことが挙げられると思います。①のように、ある程度マーケティングのことを知らなければ、会社としての総合力を生かした効果的な運用はできないでしょうし、②のようにそもそも目標がなければ、何を改善すれば良いのか、どこまでやれば良いのかわかりません。そして③です。人材が必要であれば、社内で育成するか、外部人材を活用することになりますが、デジタルマーケティングで成果を出すために特に必要なのは、①②の土台がある上で、活動を継続する仕組みがあること、言い換えれば、その仕組みを支える「人」がいることです。

 デジタルマーケティングにおいては、これまで以上に商売に生かせる様々なデータを比較的簡単に収集したり、情報を発信することができます。データを分析し、仮説を立て、マーケティングに生かし、情報を発信し、その結果を分析し、というようないわゆるPDCAを回しながら、成功の確率を高め、目標達成に向けた継続した活動を繰り返し行います。これを支えるのが「人」であり、まさにデジタルマーケティングを支える欠かせない要素です。

今回の私のコラムでは、この「人材」の育成にフォーカスして、デジタルマーケティングに必要な人材育成について、そのヒントを、今回を含めて全4回でお届けします。次回の第2回は誰を育成対象とするかについて、第3回は、どんな仕事を担うかについて、第4回は、どのように育成するかについてお届けします。

コラムニストプロフィール

荒井幸之助(あらい・こうのすけ)

東日本旅客鉄道株式会社に入社後、事業創造本部にて駅ビル開発プロジェクトなどに従事。独立行政法人都市再生機構では、東京の駅前再開発などに携わる。株式会社ハッピーコンビを設立後は、経営者の右腕育成を中心に、中小企業の支援にあたっている。

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