HOME コラム オンライン展示会、ハイブリッド展示会とは?(1)

コラム

オンライン展示会、ハイブリッド展示会とは?(1)

廣木秀之(ひろき・ひでゆき)

2022.09.07

コロナ禍をきっかけに、新しい展示会の形として「オンライン展示会」が普及してきてました。     また、最近ではリアル展示会も開催しつつ、オンライン展示会も併設する「ハイブリッド展示会」も注目されてきています。そこで、このコラムでは「オンライン展示会」「ハイブリッド展示会」を取り上げ、そのメリットやデメリット、出展のやり方について解説していきたいと思います。

オンライン展示会、ハイブリッド展示会とは

 

オンライン展示会とは、インターネットを活用し、オンライン上でWebやテレビ会議システム、動画、チャットなどを利用して行われる展示会のことです。バーチャル展示会などと呼ばれることもあります。

 

参加者は会場に足を運ぶことなく、自宅やオフィスなどからネットを通じて展示会に参加し、商品やサービスなどの情報を得ることができます。

 

オンライン展示会といった場合は、オンラインだけの出展を意味することが多いのですが、最近はリアル展示会と同時にオンライン展示会を行うケースも増えてきています。このように、リアルとオンラインの同時開催の場合は、「ハイブリッド展示会」と呼ばれています。

 

以前は、コロナ禍の影響によりオンライン展示会が多かったのですが、2022年頃からハイブリッド展示会が増えてきています。

 

オンライン展示会、ハイブリッド展示会のメリット・デメリットとは?

オンライン展示会のメリット

オンライン展示会のメリットとして、まずは費用がリアル展示会に比べると低く抑えられることがあげられます。出展料は必要ですが、設営費、チラシやパンフレットの印刷費、パネル等の作成費などが必要ありません。

                                                出展者マイページ(オンライン展示会における出展者ブース。展示会によって名称は異なるが、マイページと呼ばれることが多い)の作成や、動画、チラシ・パンフレット(pdf等)の電子データの作成を行う際は、その費用が必要ですが、リアル展示会に比べるとコストを抑えることが可能です。

 

また、作成した動画や電子データ(チラシ・カタログ)は他の展示会にも流用できるほか、自社のWebサイトやSNSに掲載し、コンテンツの強化にも活用できるというメリットもあります。

 

次に、来場者側が参加しやすく、多くの来訪が見込めるというメリットがあげられます。リアル展示会は、決められた日時に決められた会場へ行く必要があります。その為、遠かったり、日程・時間調整等が難しかったりする場合、参加できません。また、大雨や雪による天候不良、地震や台風などの災害が原因で参加できないケースもあります。

 

しかし、オンライン展示会は、場所や時間の制約、天候等の良し悪しにかかわらず、PC・スマホを使って、いつでもどこからでも参加することができます。その為、より多くの集客が可能です。

 

最後に、多くの参加者データの収集が可能です。オンライン展示会では、一般的に来場者は自分の企業名、部署・役職、名前、メールアドレス等の連絡先を登録することが必要になります。その為、自社の出展者マイページを訪問した来場者の、詳細なデータ収集が可能になります。

 

リアル展示会であれば、名刺交換などで来場者リストを作成すると思います。オンライン展示会では、名刺交換等の手間や時間等の制約もない為、一般的にリアル展示会より多くの来訪者データを収集することが可能です。

 

また、展示会サイトへの訪問回数、閲覧していた商品やサービス、滞在時間等の正確なデータが取得できます。データから、どの商品・サービスに興味をもっているかがわかるため、その後の営業活動の一助になるものと思われます。

 

なお、オンライン展示会ごとに、どのようなデータがどこまで取れるかは異なる事があります。場合によっては、あまり詳細なデータが取れなかったり、別料金が必要であったりするケースもあります。出展申し込みの前に、ぜひ一度ご確認頂き、分からない場合は展示会事務局へ問い合わせをすることをお勧めします。

 

オンライン展示会のデメリット

来訪者の関心の度合いがわからないということがあります。リアル展示会では、来場者と直接話をするため、関心度の高さがわかります。人数は多くなくても、相手の温度感がわかるため、後々重点的に営業をかけることもできます。

 

一方、オンライン展示会では、直接対面しない為、来訪者の関心度を把握するのは難しいといえます。多くの来訪者データは取得できますが、その中でどの程度興味があるかはわかりにくいという性質があります。

 

次に、実際に商品やサービスを実感してもらうことが難しいということがあげられます。実物を体感・経験することと比較すると、オンラインで臨場感を伝えることはなかなか難しいものです。

 

ハイブリッド展示会のメリット・デメリット

ハイブリッド展示会とは、リアルとオンラインの展示会を同時に併設して行う展示会を言います。その場合、オンライン展示会はリアル展示会開催の数週間前から、リアル展示会終了の数週間後まで行うのが一般的です。

 

メリットとしては、同時開催することで両者のデメリットを補完して、より多くの顧客へアプローチを行うことができます。

                                                リアル展示会の来場者は、会場では時間がない場合、自社に戻った後さらにオンライン展示会を見て、商品やサービスの内容を深く把握することができます。

                                                オンライン展示会の来訪者は、興味が湧いたものがあれば、リアル展示会開催時に現地に足を運んで実物を確認することができます。

 

リアル展示会とオンライン展示会はそれぞれのメリットを補完して、良いとこ取りすることができるといえます。

 

本コラムでは、オンライン展示会、ハイブリッド展示会の概要、及びメリット・デメリットを説明しました。次のコラムでは、オンライン展示会、ハイブリット展示会の準備や進め方、出展後のフォロー等について説明していきたいと思います。

次回につづく

コラムニストプロフィール

廣木秀之(ひろき・ひでゆき)

ITコーディネータ。システム開発企業にて、製造業を中心にシステム企画・開発・運営を15年担当。その後、中小企業を中心としたICT活用支援を実施。
現在は東京都の中小・小規模事業者を中心として企業のDX、ICT活用、Web活用等について数多くの支援を行っている。

HOME コラム オンライン展示会、ハイブリッド展示会とは?(1)